病気のお話

2ヶ月からの予防接種

 1ヶ月健診もおわって外出する機会が増えると、そのぶん風邪などをもらってくる可能性も増えてきます。へその緒を通してお母さんから免疫をもらっているのでしばらくは守られていますが、生後6ヶ月ぐらいまでにはその免疫が無くなってしまい、色々な風邪など感染症にかかりやすくなります。感染症の種類によっては、いったんかかってしまうと重症になって入院が必要になったり、命にかかわってしまったり、後遺症を残してしまったりすることもあります。そのような感染症にかかりにくくするために、ワクチンがあります。
 ワクチンで防げる病気(Vaccine Preventable Diseases、VPDと呼びます)は、かかって後悔するよりも、かかる前に予防してあげましょう。

 

初めてのワクチンは、ヒブ・肺炎球菌・ロタウイルス・B型肝炎・四種混合を

 0歳児のワクチンには生後早くから接種できるものもありますが、全体のスケジュールやVPDにかかるリスクを考えると、初めてのワクチンは生後2ヶ月ちょうどの日(例えば5月5日生まれのお子さんなら7月5日)に始めるのがおすすめです。

【ヒブ】
「ヘモフィルス インフルエンザ菌b型」の略称でヒブと呼ばれます。冬に流行する「インフルエンザ ウイルス」とは異なる病原体で、肺炎や中耳炎、副鼻腔炎、細菌性髄膜炎などの原因菌です。髄膜炎になると命にかかわることがあります。

【肺炎球菌】
ヒブ同様、肺炎や中耳炎などの他に細菌性髄膜炎の原因になります。この菌で髄膜炎になると、死亡率が約2%、後遺症率は約30%と言われています。

【ロタウイルス】
冬場に流行する嘔吐下痢症の原因ウイルスのひとつです。嘔吐下痢に伴う脱水だけでなく、繰り返すけいれんや脳炎、腎臓の傷害など重い合併症を引き起こすこともあります。

【B型肝炎】
感染している人の血液や唾液、汗、尿などから感染して肝炎をおこし、長く肝臓にすみついて(慢性化・キャリア化)、肝硬変や肝臓がんをおこします。

【四種混合ワクチン】
百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオの4種類のVPDを予防します。赤ちゃんが百日咳にかかってしまうと、激しくせき込んで息苦しくなるだけでなく、息ができなくなってしまう無呼吸という状態になることがあり、対象年齢になったら早く予防してあげたい病気のひとつです。

 

BCGは5~7ヶ月頃がおすすめ

【BCG】
結核を予防します。1歳未満が対象ですが、生後5~7ヶ月頃(8ヶ月未満)がおすすめになります。八王子市では、以前は保健福祉センターで集団接種をしていましたが、2016年4月からは各クリニック等での個別接種に切り替りました。

同時接種

 1歳になるまでの間に受けるワクチンは6種類あり、全てを1本ずつ受けていくと15~16回の接種になります。毎週のように病院へ通う時間的な負担も多くなり、また接種が遅れがちになるとその間にVPDにかかってしまうリスクもあります。早く予防効果を獲得するため、ワクチンの接種忘れを防ぐため、また本人やご家族の時間的負担を減らすため、当院では同時接種をおすすめしています。
(別紙 「ワクチンの同時接種について」もご参照ください)

 わからないこと、迷うことなどありましたら、遠慮なくご相談ください。

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南大沢メディカルプラザ2 小児科

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