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日本人男性の5人に1人、女性は20人に1人がメタボリックシンドローム(通称メタボ)と考えられています。メタボリックシンドロームとは腹部肥満(ウエスト周囲径が男性で85cm以上、女性で90cm以上)があり、血圧、血糖、脂質のうち2つ以上の異常を合併した場合を言います。
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これらの疾患は動脈硬化のリスクファクター(危険因子)と呼ばれ、単独でも動脈硬化の原因となりますが、複数が同時に存在することでリスクは大きく跳ね上がります。メタボの人はそうでない人と比較して心筋梗塞にかかる危険が約3倍高くなるといわれています。なぜこのようにいくつものリスクファクターが特定の人に集まるのでしょうか。メタボのように内臓脂肪が多い人ではそこから動脈硬化を促進するように指令が出されています。この異常な内分泌機能により高血糖、脂質代謝異常、高血圧と連鎖反応的にリスクファクターの集団が完成されていくのです。
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メタボ治療の基本は減量ですが、それには生活習慣の改善すなわち摂取カロリー(食事)を減らし、消費カロリー(運動)を増やす必要があります。具体的には脂肪や甘いものの摂取を控え、繊維質を多く摂るようにすることが大切です。運動では1日30分の歩行など日課を決めて行うことが勧められますが、食事療法も運動療法も皆同じやり方ではありません。それぞれの人に合った無理のない長続きのする計画を立てることが必要です。ただし運動療法を行ってはいけない人もいますので、必ずかかりつけの先生に相談してください。生活習慣の改善のみでコントロールが不十分な場合はお薬が必要となります。しかし、お薬は血圧や血糖、コレステロールなどをコントロールするものであり、大抵はその病気を治してしまうものではありません。ですから途中でお薬の内服を止めてしまえば、また元の値に戻ってしまい、これでは動脈硬化の予防になりません。
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リスクファクターに対する治療の大きな役割は、もう一つ先にある心筋梗塞や脳卒中などの病気の予防であるということを忘れてはいけません。メタボ治療は将来大きな病気にかからないための、いわば保険の様なものと考えて良いでしょう。
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