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高血圧と塩分制限3-日本の食事って本当に健康に良いの?-

南大沢メディカルプラザ

   日本食は身体に良いと考えられがちですが、実際は世界でも有数の食塩摂取国です。
そのため、50 歳を過ぎると二人に一人が高血圧といった状態であり、国を挙げての減塩対策が必要です。 「やあ、参ったよ。病院の食事は全然味がしなくてさあ…」よく
耳にするお話です。日本人の平均塩分摂取量は11g/日ですが、高血圧の患者さんに
提供される病院の食事は塩分6g/日程度ですから無理もありません。高血圧の予防や治療には塩分制限が必要なことが広く知られていますが、極端な減塩は味がしない食事になってしまいなかなか長続きしません。食事は美味しくいただきたいものです。


 では美味しいと感じがら減塩を進めるにはどうしたら良いのでしょうか。ある国でこんな実験が行われました。食パンを買いに来るお客さんには内緒で食パンに 含まれる塩分量を通常の0.8g/枚から0.7g→0.6g→0.5gというように少しずつ減らしていったところ、買った人は全然気づかなかったというの です。すなわち、少しずつ減塩すれば食塩に対する自分の味覚が変わっていき、少しの食塩量で十分に塩味を感じるように変化していくのです。


 味が大きく変わるほど塩分を抑えると、やはり「まずい」と感じてしまうでしょ
うが、「おう、確かにいつもより薄味だけど、これくらいの方が健康的で良いんだよ」と思える程度の塩分制限を行えば、気持ちが前向きになり美味しく減塩が できます。これとは逆に普段の食事が外食でかなり塩分の濃い食事を摂っていながら、自宅では6g/日レベルの食事をすると味がしないような感じがして美味 しく食べられません。何とか美味しく食べようと「だし」を多くしたり、お酢やレモンを使ってみたりして、大変な努力をしている方がいらっしゃいますが、味 付けの差が大きすぎてなかなかうまくいきません。

  さあ、家族みんなで美味しく健康的な食事をしてみませんか。少しずつですよ。

2012.02
循環器内科 塚本 三重生


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